北海道リベンジ<1日目>うんこ

2017年11月26日日曜日

2014.07北海道

t f B! P L
今回の記事の根幹に関わる事なので、大オチですが最初に言います。
なんと、今回の旅の3日目にデジカメを紛失しました。
そのへんのいきさつは追々述べるとして、そういう非健常ムーヴをかましてしまったため、しばらくは文字だけの記事でいきます。

しかしそもそも、最近は若者の活字離れなどと言われて久しく、小説においてもイラストを挟んだライトノベルなどという文学まがいのシロモノが市場を席巻している始末だ。
その今日において、ブログも同じ地平で語られるべきであり、活字のみによって構成された記事を辛抱強く、あるいは深く味わいながら楽しむことが、現代に生きる我々の今日的課題なのではないか?
こういった問題意識に立脚した本記事が、このような閉塞した現状に一石を投じる契機になることを願うばかりである。(意味不明)

さて、実は前回の東北一周から3日しか経っていないのだが、なんか北海道晴れてるし、俺無職だし、ということで、脊髄反射で北海道に行くことに決めた。
去年初めて北海道の地に降り立った時の感動が忘れられなかったのだ。
なんならつい先週、函館にだって立ち寄っているのだが、 とにかく北海道は広い。札幌やら函館やらに行ったくらいで「北海道に行った!」と胸を張って言えるのか?
2年前の西日本編では、中国地方のついでに福岡をちょろっと見たが、あれで「九州に行ってきた!」と言い張るバカはいないだろう。

そういうわけで、北海道のまだ行っていないエリアに足を伸ばしてみようというのが、今回の目的である。
ちなみに北海道の地図ですが、こんな感じです。
赤いのが、行ったことがあるエリア。東の方の緑色が、今回行きたいエリア。

こうしてみると全然だな。
というわけで、今回は「道東」を攻める。

なお、「北海道の地理全然分かんねえよ」という方のために、Windowsペイントでチャチャッとアレした超簡易路線図を貼っておきます。
「日高本線は?」 などの突っ込みはご容赦下さい。


今回も、北海道へはLCC(格安航空会社)を使う。LCCはこのへんだと羽田ではなく成田からのみの発着となる。
しかも今回抑えたのは7時15分出発という、とんでもなく早い便だったため、千葉の友人宅(シェアハウス)(なお友人不在)に厄介になり、シェアハウスに住みたい以外の感情を失ったまま就寝し、翌朝4時半に起きた。

あれだけドキドキした飛行機も、もう2度目ともなると慣れたものである。
キッチリと時間に余裕を持って空港に到着し、機内で食べる軽食もコンビニで調達し、バッテリーは手荷物へ、刃物は預け入れ荷物へと、要領よく動く。
まるで旅のベテランになったかのような錯覚すら覚える。

まだフライトまで時間がある。
デキる旅人はこういう時間も無為に過ごしたりはしない。
乗ってから困らないように今のうちにトイレに行っておく。
当たり前のようだが、こういう基本を忘れないことが大切なのだ。



スッキリした表情でカウンターに行くと「受付終了」の文字が。あれ?
「まだ20分前じゃないですよね?受付終わってないですよね?」
「いえ、搭乗口への集合は20分前ですが、搭乗手続きは30分前までに行っていただかないといけないんですよ。」
「え?搭乗口への集合と搭乗手続きって別なの?あれれ?え、じゃあもう乗れないんですか?無理なんですか?」
「はい。申し訳ないのですが…」
「え?そこに飛行機いるのに?まだみんな待ってるのに?」
「手続き時間が過ぎておりますので…」
「…??????????」

「えーと…振替とかは…」
「当社はそのようなサービスは行っておりませんので…また新しい航空券をお買い物求めいただかないとですね」
「??www?www???w??ww???w???????ww??w??」

「じゃあ…次の便で空いてるのって…?」
「いまお調べしますね…11:45発の新千歳行きがございます」
「ア…じゃあそれ…一人分…(????????????????)」



???

俺はもしかして…

うんこしている間に15000円と4時間半を失ったのか???

15000円かけてうんこしたのか???????????????



??????????????????????????????????????????????






束の間の
夢も無と為す
うんこかな





ハイラル城前のリーデットのような表情で飛行機に乗り込み、新千歳空港に着いたのは昼過ぎ。どういうことだ。

悪いことは重なる。
「柔軟な旅がしたい!」ということで、宿の予約はいつも直前に行うのだが、これが裏目に出た。
去年の美瑛があまりにも楽しかったので、ぜひ今年も、と考えていたのだが、いざ電話してみると、美瑛・美馬牛周辺の宿は全て満員。
というか、そこまで決めてたんなら早く予約取っておけよ。なんなんだ。

もうこの際、札幌に宿を取ってしまうか?とも考えたが、そうもいかない。
今回の旅は、前回まで行けなかった道東を攻めたいので、とにかく東へ東へと進む必要があるのだ。
北海道はバカ広いので、少しでも距離を稼いでおきたい。であれば、北海道の西部に位置する札幌に宿を取る、という選択肢はなくなるだろう。

いろいろ探し回って結果、なんとか帯広の宿を確保することができたので、そこを今日の目的地とする。
(帯広…?ウッ嫌な記憶が)

さて、今から真っ直ぐに帯広を目指すと、これはこれでちょっと時間が余ってしまう。
今まで行ってない土地で帯広方面というと、どこがあるだろう。路線図に目をやる。



そうだ、北海道と言えばあそこがあるじゃないか。
財政破綻したという自治体が…

夕張市が財政破綻したのはもう10年ほど前になる。
子供心に「自治体が倒産ってどういうことだ?」と疑問に思ったことを覚えてる。
市長が元都庁職員で、年収が300万円ほどしかない事も聞いたことがあった。

というわけで、石勝線夕張支線の終点、夕張駅に来た。
人生破綻と財政破綻の邂逅である。

駅周辺は思ったより寂れていない。
というより、駅に豪華なホテルが隣接している。
他にも屋台村や、ガソリンスタンド、そしてご当地コンビニのセイコーマートがある。
もちろん発展しているとは言い難いが、必要なものはちゃんと揃っているという感じだ。
しかし、人といえば観光客くらい。地元の人間は鉄道を使わないのだろうけど…

夕張発着の汽車はすぐに折り返して行ってしまう。
しかも一日数本しか無いため、鉄道で夕張に来て観光するなら、間違いなく時刻表を確認して置かなければならない。

さて、夕張の町はいつもどおり折りたたみ自転車で回るので、大きな荷物はコインロッカーに預けよう。
駅舎内にある観光案内所に尋ねると、駅にコインロッカーはなく、例の大きなホテルの中にあるのを使えということだった。
ドキドキしながら四つ星ホテルのホテルマウントレースイに入り込む。入って右がフロントだが、左に行けばそのままコインロッカールームである。

さて、夕張にも観光施設的なものは一応いくつかあるのだが、市街地はそれほど広くなく、"街全体が廃墟"という噂も聞いていたので、とにかく周辺の雰囲気を味わうことにした。

駅から少し行ったところで市役所を見つけた。建物は少々ボロいが、普通に機能していそうだ。
しかし、次の瞬間目を疑う。なんと市役所の向かいの建物は廃墟と化していたのだ。
草は伸び放題、窓ガラスは割れまくり、 人の気配は全くなし…
看板を見ると「夕張市図書館」と書いてある。
役所の向かいの図書館が廃墟ってどういうことだ?
夢中でシャッターを切る。(もちろん写真はない)

そこからさらに進むと何もなくなった。
左手に夕張神社があったので、参拝しておく。
長い階段を登っていると 、脇からキツネが飛び出してきた。
野生のキツネを見るのは初めてだ!興奮しながらシャッターを切る。(写真はない)

ここから更に奥に行くと「夕張市石炭博物館」があるのだが、あまり時間がないので、それは次の機会に譲ることにする。
違う道を通って駅まで戻ることにした。

夕張は「映画の街」としても知られ、毎年映画祭を開催している。
街なかにも、有名な映画の看板が何十枚も設置してある。
しかしその映画がまた「史上最大の作戦」とか「網走番外地」とか「風と共に去りぬ」とか、そういう「古き名作」と言った感じのものばかりで、なんというか、「夕張はその時代で時が止まってんのか?」と錯覚してしまう。
映画で町おこし!というつもりなのだろうけど、自分には、それが逆に寂しさを助長してしまっているように感じられた。(個人の感想です。)

途中、長い橋を渡ると中学校校舎のような敷地が見えた。
野球のグラウンドは立派なものだったが、やっぱり草が伸び放題でとても使えるように代物ではなかった。
調べてみるとやはり廃校だった。
時間は午後五時を過ぎた辺り、その時間帯も相まって、よりいっそう夕張の町が哀愁を誘う。

ぐるりと一周して駅に戻ってきた。
時間も短かったので、夕張の何を見たんだ、という気持ちにもなったが、街の雰囲気はなんとなく分かったつもりだ。
もうちょっと、もうちょっとなんらかの魅力がある気がする。
また来よう。

さて、ここからはまっすぐ帯広を目指す。
途中新夕張駅で乗り換え、しばらく待ち合わせだ。
せっかくなので降車。

新夕張駅は特急も止まるのだが、夕張駅以上に何もない印象を受ける。
駅前にあるものと言えば、道の駅ゆうばり「メロード」くらいなので、そこへ向かう。

やっぱり夕張メロンなどが売ってあったが、もう閉店の19時直前だったため、お客さんもおらず、辺りには寂しげなチャイムが響いているだけだった。
そんなに暑くもないが、夕張ソフトクリームを買う。美味い。

駅に戻り、スーパーとかちに乗って、20時半ごろ帯広駅へ。
尻ポケットに入った財布を右手で何度も確かめながら、バスに乗り込む。
ここから宿まではなんと34kmもある。そこはもう帯広というより、中札内村になる。
アクセスは決して良くないけど、そこしか取れなかったんだもん…
一時間ほどバスに揺られると、目的のバス停に到着する。

今回宿泊する「エゾリス君の宿カンタベリー」は、林のど真ん中にあり、夜になると光が全く見えず、もうどこに何があるのか分からない。
宿の人に迎えに来てもらうのが良いだろう。

宿の形態はいわゆるゲストハウスで、相部屋の雑魚寝。
午後10時にして、既にみんな寝入っていたので、こっそり入り、こっそり寝ることにした。
相部屋の時はビジホ感覚で遅くチェックインしちゃだめだね…


成田空港0715-0855新千歳空港
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新千歳空港1404-1411千歳1427-1618夕張1815-1838新夕張1902-2033帯広
帯広駅2055-2156中札内小(十勝バス60系統広尾行)

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