北海道上陸<3日目>最悪

2017年9月28日木曜日

2013.06北海道

t f B! P L
おはようございます。3日目です。
さて、帯広はただの中継地点なので先を急ぎましょう。
今日は一日中、美瑛の町を楽しみます。

この写真はおそらくホテルから駅に向かう途中です。
午前8時です。

その30分後にいたのはここです。
みなさん、この状況がおわかりでしょうか

財布が手元になくて
現金もクレジットカードもキャッシュカードも身分証明書も全てそれに入っている

つまり、置き引きされています

財布の盗難です
帰れない状況です
しかも特急列車5日間乗り放題の券も一緒に盗られちゃってもう最悪の状態です


途方に暮れてしまいますね…


慌ててはいけませんよ、みなさん、こういう場合は。


水曜どうでしょうネタを披露して満足したので、冷静に状況を整理しましょう。

①失った財布
・現金1万円くらい
・クレジットカード
・キャッシュカード
・運転免許証・学生証など身分証明書
フリーきっぷ←一番の痛手
・誕生日に貰った手作りの革財布←心理的痛手


つまり、ホントの一文無しで、お金を下ろすこともできず、現地に頼れる人もおらず、メシを食うことも出来ず、身分を証明することも出来ず…という本当に最悪の状態になりました。


②今後の予定
・今は帯広にいる
・3日後の東京行きの航空券は既に取ってある
・美瑛の今夜の宿もネットで予約して支払い済みである


希望なのか絶望なのか判断の付かない情報でした。
まぁ航空券がスマホにデータとして入ってるのは多分救いです。


兎にも角にも、駅で物をなくしたので、駅の窓口に行きましょう。

駅の窓口

とりあえず何時くらいに駅のどこでサイフを失くしたよという遺失物届を出します。
次いで、置き引き案件なので、該当箇所の防犯カメラを調べてくれと頼みました。

で、これ、当時から時間が経っていて、私の記憶が曖昧だったり、気が動転していておかしなことを言っていた可能性もありますが、
「防犯カメラの確認に関しては、あまり積極的にやってもらえず、悔しい思いをした」ことだけは覚えています。
これはなんだったんでしょうね。よく覚えていません。
しかし、暖簾に腕押しというか、「防犯カメラ?何言ってんだこいつ」的な空気があったことは覚えています。

このあたりで駅での対応は諦め、サイフの奪還もそこそこ諦めました。

交番

とりあえずサイフがないので交番に届けを出します。
それはそれとして、本当に一文無しで今後どうしようもないので、「とにかく助けてくれ」という要望をおまわりさんに出します。
ここでの回答は「警察ではそういうことは出来ないので、市役所に行ってみてくれ」とのことでした。
なるほど市役所という発想はなかった。帯広市役所は駅の近くです。

市役所

市役所のどの窓口に行ったかは忘れましたが(社会課とかかなぁ)、旅行者で身分証明も金もなく、とてもつらい、という話をしたら対応してもらえました。
いろいろ書類を書いて、やってもらえたことは
・「新千歳空港駅までのきっぷの現物支給」
・「軽食代として500円の支給」
でした。

要するに、家に帰るための手助けはしてあげるよ、ということで、東京行きの航空券を持っているならば、新千歳空港までの交通手段と、メシ食わないと死んじゃうから最低限の金はやるよ、ということです。
これはありがたい。市役所ってそういうことしてくれるんですね。

ただまぁ、航空券あるといってもフライトは3日後だし、今きっぷ渡されても感はある。
このきっぷで今夜に新千歳空港に着いても、それから3日間どうすんじゃいということについては「それは千歳に着いてからなんとかして、我々が出来るのはここまで」ということで…

確かに市役所の言うとおりである。
こ、これは…実際問題どうすれば?



まぁ、本当に打つ手がないので、とりあえず千歳方面に向かってみます。
今夜の宿とかどうすんだろ。

ちなみにサイフがない事に気がついたのは、帯広駅内の、セブンイレブン北海道ST帯広店で会計をしようとした時でした。
その時の店員さんは、パニくってる私と一緒にサイフ探してくれたり、いろいろお気遣いいただいたりいました。
本当にありがとうございました。
泣きながら市役所から戻ってきて、「よくわからんけど、とりあえず千歳に向かうことになった…」と報告したら、「わざわざ神奈川から来て、帯広に嫌な思い出が残るのは申し訳ないから」ということで
豚丼とお茶をおごってもらいました。
優しさに泣きそう。
駅のおみやげコーナーのあたりで買える「豚丼のぶたはげ」の豚丼です。
実に美味い…
ありがとうセブンイレブン…
ありがとう帯広駅…
ありがとう帯広駅前交番…
ありがとう帯広市役所…
千歳に向かえと言われた私が着いたのは果たして札幌でした。

せっかくここまで来たので尻尾を巻いて帰りたくなかった私は、公的機関ではなく友人に頼ることにしました。
初日に会った北大の友人に7万円を借用して旅を続けることにしました。
法科大学院の学生だった彼は、ちゃんとした金銭消費貸借契約書を用意して待っていました。
感謝。

なおこのタイミングで親から「旅行楽しんでるかい」とメールが来る。返事ができなかった。

ところで、他の友人から「電子マネーにチャージ」「現金書留で郵送」などの案を提案してもらいましたが、北海道の鉄道は電子マネーが使えないところ多いし、現金書留を待っている余裕がなかったので、やっぱり現地調達ができるならそれが最善ですね。
本当の最善は財布なくさないことです。ごめんなさい。
スーパーカムイに乗って旭川駅につきました。
フリーきっぷも一緒にやられたのが本当に痛い。
自由席特急券がこんなに高いとは…
旭川駅は、旭川市による再開発事業によって生まれ変わっています。
2011年に建て替えを終えたばかりで、非常に美しい駅舎です。
ホームから降りる所。
木が随所に使われており、温かみのある印象を受ける。
旭川駅は自動改札が導入されている。
それにしても広い。コンコースが本当に広い。
そしてカッコイイ。駅の隅々までもが本当にカッコイイ…
この時はもう20時半だったので、人は殆どいません。
ここから富良野線で宿へ向かいます。
美馬牛駅です。
ここです。
駅です。
今日だけで帯広駅、札幌駅、旭川駅と、デカイ駅ばかりを見てきたので、こういうのはなんだか久々な気がします。
駅前の看板です。
「丘」とあるように、この一帯は起伏に富んだ地形をしています。
これは駅から公道に出るための通路です。
もうただの獣道じゃん…
暗闇に佇む美馬牛駅。
他に何も見えないし何も聞こえない。
今夜のお宿。初のユースホステル。
ユースホステルって相部屋なんでしょ?ちょっと不安だな、と思ってたら、今夜は宿泊客が少ないので、部屋は一人使用だと言われた。ラッキー。
しかし相部屋前提の部屋ってどういう部屋なんだと思ったら案外普通だった。
ソファに小さな机、二段ベッド。
家具の色が統一されていて良い。
ユースホステルというよりは大きな一戸建てという感じ。
せっかくなのでロビーの探検などをする。
こういう、オーナーさんの趣味が出る宿はいいですね。
宿自体が楽しいと思ったのは初めてかもしれない。
そもそも今まで「宿」に泊まっていなかったという説もあるが…
リビングの本棚に星座盤があったので、借りて星を見てみた。
気持ちの悪いオタクなので夏の大三角を探したけど、1時間くらいかかってしまった。
でも周りに全く明かりのない環境だったので、それはもうすごい星空だった。

サイフのゆくえは、誰も知らない。



帯広1314-1614札幌1900-2020旭川2038-2123美馬牛

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