まずは夜行で仮眠をとってエネルギーを蓄えて…と思ったら、それがメチャクチャきつかった。
苦行
0:29発ムーンライトながらが小田原駅のホームに滑り込んでくる。
黄色い線の内側に下がれよ! |
さてじゃあ早速寝るか…と思ったら眠れない。通学中には毎日のように居眠りしている自分が全く寝付けない。
心なしか山手線よりも座席が硬い気がするし、照明も眩しい。極めつけは冷房である。もうガンガンに効いている。真夏なのでもちろん半袖だったため、体力が順調に奪われていく。
舟を漕ぐ勢いのまま頭を窓枠にぶつけて起床。
この時5:20、結局到着まで全然眠れず…
5:55、ようやく大垣駅に到着。
しかしここでも試練が待ち受けている。そう、「大垣ダッシュ」である。
大垣ダッシュ(The Dash in Ōgaki Station)とは、岐阜県大垣市にある倒壊旅客鉄道(JR倒壊)東海道本線大垣駅構内で臨時夜行快速「ムーンライトながら」の乗客たちにより行われるエクストリームスポーツの一種である。 (アンサイクロペディアより引用)
5:55大垣着、そしてすかさず6:00大垣発の電車に乗り換える必要がある。
5分あれば楽勝?いやいやそうでもない。
・決して広くない階段の昇降を伴う
・多くの参加者が邪魔で思うように走れない
・座席からドアが遠かった
・何故か折り畳み自転車を持ってきてしまった
後半のほうは自業自得ではあるが…とにかくこれに成功しないと、早朝の大垣駅で30分以上待ちぼうけを食らうことになる。
勝った。 |
なんとか間に合った。
御褒美にのどかな田園風景を眺めながら、大阪を目指す。
08:09大阪駅到着。 |
これが噂のICOCA。初めて見た。 |
そろそろ朝食を…と思ったら、どの店もまだ開店していない。よくよく考えればそうなのだが、天下の大阪駅なんだからもう少し頑張ったらどうなんだ?
とディスりそうになったところで喫茶店を発見。悪口言ってごめんよ
駅構内のDELI CAFEにて。 |
ここらで一発観光と思ったが、大阪自体初めてな上に、完全にノープラン。とりあえず道頓堀に行っときゃいいんだろ?
というわけで、駅構内を歩いているおっちゃんを捕まえた。
「ここから道頓堀ってどっちに行けばいいですか?」
「あれは難波の方やから、地下鉄で行かなあかんよ。徒歩は無理やで」
(おぉ、本物の大阪弁だ)
(え~せっかくの青春18きっぷなのに私鉄なんて使いたくねえなあ)
「距離で言うと」
「まぁ5kmくらいか?」
「おっいけるじゃん」
大阪を巡る
さっそく自転車の出番が来た。
赤いほうが北条ので三段変速の性能を誇る。車輪の大きさも申し分ない。
でも折り畳みで15kgってどうなん? |
9時半ごろ大阪駅を出発。
思ったより快適 |
歩道橋も全く苦にならない |
これが噂の… |
「あーっ!テレビで見たやつだ!!!」 「恥ずかしいからやめなさい」 |
大阪って感じ |
本日の昼飯である |
2時間ほど散歩を楽しんだので、大阪駅へ戻る。
どうせ大阪なんて死ぬまでに何回も来るだろうから、少しでええねん。
大阪駅のトイレには紙がない。民度…? |
再び山陽本線に乗り込む。
明石海峡大橋。神戸と淡路島を結ぶ |
このまま四国に渡ってもちょっと時間を持て余すので、寄り道その2。
世界遺産、姫路城へ
姫路駅にて途中下車。
もちろん自転車を組み立てる。 |
姫路城 |
駐輪場完備。 |
すげぇ迫力である |
ジョジョ風 |
いかに敵にとって攻めづらいか…という観点で見ると城はメチャクチャ面白い。
「いや~この城攻めづらいわ。あの狭間見てよ、完全にこっち見てるもん、絶対砲手かなんかいるって」
「このあたりで武者落としがさ~」
ちなみにこの年の10月から姫路城の大改修工事が始まる。
何も知らずに行ったので、だいぶラッキーなことをしたと思う。
これにて寄り道は終了。
岡山を経由して、いよいよ四国へと上陸する。
もちろん電車で瀬戸大橋を渡るわけである。それ魅力。
岡山駅。ここから瀬戸大橋線に乗り換える |
橋から瀬戸内の島々を望む |
途中の島にはプラントが多い。 |
日が沈んでいく… |
四国初上陸
午後6時半ごろ、四国最初の玄関口である坂出駅にて途中下車。
ブレまくり |
坂出駅前。すっきりしている |
どうやら時間でスプリンクラーから噴射されるらしい。
少年のように霧と戯れる相方 |
「~~~というわけなんですけど、どこかいいところありますか」
「もうね、うどんしかねえよ」
「うどんしかねぇか~。香川以外だとどうですか?」
「いやもうね、香川以外も四国はね、うどんしかねえよ」
えぇー。
快速マリンライナー。2階建てだ |
顔もかっこいい。ミュウツーの逆襲みたい |
しかし、香川なんてどうせド田舎だと思ってナメていた我々の前に、絢爛豪華な建築物の数々が現れる
高松駅、ナメてたのになんだかカッコイイぞ |
しかしそれよりも目を引いたのは、駅前に建つ、なんだか不思議な建物だ。
名前は高松シンボルタワーというらしい |
後で探検してみよう、とりあえずは腹ごしらえだ、ということでまずは駅前の観光案内所へ。
そこでは「讃岐うどんマップ」なるものが配布されていた。(写真なし)
なんと駅前の徒歩で行ける範囲に100以上もの店舗があるというのだから驚きだ。
これだけあるならば三食全部うどんでもいいな…
ちなみに今回、飲食するものは全て「現地でしか手に入らないモノ」で縛ることにしました。
(これが徳島あたりで効いてくる)
それにしてもどこから行っていいのかわからん。
しかし時間も8時半と遅いので、まだ営業している店は自然と限られてくる。まずはここ
①さぬき麺業本店
写真は忘れたけど結構立派な店構え。
数分ほど往来で躊躇してからえいやと入り込む。
メニューの中に、見慣れない生醤油うどん(430円)というものがあったので、これを頼む。
なんと汁がない。ないことはないが、釜揚したうどんの上に生醤油をかけているだけなので、油そばのように丼の底に溜まっているのみ。
讃岐ってこういうものなのか…?と思いながら口に運ぶ。
あ、ナイフとフォークだった。 |
たかがうどんでこんなに感動するものなのかと…
さてはテメー、スタンド使いか?
②うどん市場
今度は庶民的な雰囲気。 |
コップが安っぽい |
肉うどんをセレクト |
たまごぶっかけ。値段はメモし忘れた |
しかし麺のコシ・弾力が桁違い。香川県民はこんなもん毎日食ってんのか。
そこそこ腹も膨れたので、高松シンボルタワーへ。
もう21時だけど開いてるか? |
入れた。 |
人がぜんぜんいない。なんか楽しい。 |
今日は早く宿に行って寝よう…そうしよう…
「でもお腹すいたね」
「すいた」
③手打ちうどん鶴丸
指先を見れば何店舗目か分かる仕組み。 |
侮るなかれ、うどんのダシとカレーが対等に渡り合っている。
カレーの暴力性が高いそこらへんのカレーうどんとはぜんぜん違う。
23時過ぎ、高松駅から6km離れたやしま健康ランドに到着。
周りには何もない。 |
もうね、大浴場でもないと疲れが取れないよ。
2日目まとめ
小田原0:31→5:55大垣
大垣6:00→6:33米原
米原6:38→8:09大阪
~大阪観光~
大阪12:00→13:01姫路
~姫路城観光~
姫路17:42→18:22坂出
坂出19:52→20:07高松
こんな感じです。いやぁ大移動で疲れた。
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