西日本制覇<12日目>角島大橋にて発狂

2017年9月21日木曜日

2012.07西日本

t f B! P L
12日目です。
予告しますが、すごく怖い思いをしたという話を後半でやります。


ところで寝坊しました。もう10時です。
今日は角島大橋に向かうのですが、最寄りの路線は二時間に一本しか出ていないので、少しの寝坊が命取りになります。
寝坊した上に洗濯物も溜まっているので、コインランドリーに預けている間にゲームでもしましょう。
これぐらい広々としたゲーセンが首都圏にも欲しい。
さて、予定より4時間ほど遅れて到着しました。
難読駅名でも最高ランクの特牛駅です。
由来は諸説あるそうです。
単式ホーム1面1線です。
小さな待合室と駅舎があります。
無人ではありますが、きれいに整っています。
ちなみに下関方面から来ると、手前の滝部駅止まりの電車…もとい汽車が多いため、注意が必要です。
今回は写真も文章も多いので、頑張って読んだり、諦めて寝るなどして下さい。
駅前の様子です。信じられません。
無人の野菜直売所というのは、私の記憶では、近所の畑の前にあるものでした。
これだけ規模の小さい駅は初めてだったので、ただただ驚いています。
駅舎です。全く人の気配はありません。
駅名のフォントがどこか昭和を感じさせます。
駅舎の中はきれいに掃除されており、掲示物もバラエティ豊かです。
ここ特牛駅は、角島を舞台にした映画『四日間の奇蹟』の撮影場所にもなったそうです。
昔のことはもちろんわかりませんが、「昔のまんまだな」という感想が自然と出てきました。
設置されているもの、一つ一つに味わいがあります。
駅前の様子です。
バス停や駐輪場もあります。
右の方に見える建物は廃屋ではありませんよ。
実は、ここではきっぷの委託販売をしているんです。
ただ、人の気配は全く感じません。
ここから角島大橋までは10kmあります。
本当はバスで行くつもりだったのですが、バスも数時間に一本。
寝坊した自分が悪いので自転車で行きます。
国道まで出ればあとはほとんど一本道です。
ただ駅から国道に出るまではこういう道です。
国道しか走った記憶はないのですが、この写真は何でしょう。
ただの農道だと信じたいです。
こういう道がずっと続きます。
気温も幾分か下がり、多少のアップダウンはあるものの、交通量も少ないので快適なサイクリングです。
ただ10kmというのはロードバイクでも少々疲れる距離なんですよね…
角島大橋の表示が見えてきました。
いよいよ海です。
海沿いの港町を進みます。
特牛の中心地はこのへんで、交通量も増えてきます。
表示に従って県道を進んでいくと、見えてきました!
角島大橋は全長1780m、橋がまっすぐ島に伸びていく景観は有名です。
有名なアングルで写真を撮るには、橋には向かわず、右側の上り坂に進む必要があります。
ネットで検索すると、海の色相をいじったオシャレぶった写真がたくさん見られるので、ぜひ見てみて下さい。
これです。
これが見たくて来ました。
こんな自転車で来ちゃダメですよ。
しんどいので。
ちょっと霧…というか靄がかかっているのが残念です。
左の方に展望台がありますね。
行ってみましょう
うん、こちらからの眺めも中々。
存分に眺めたので角島まで行きましょう。
角島大橋には歩道がありません。
車も油断していると思うので、自転車で渡る際には注意して進みましょう。
10分ほどかけて渡りました。
たぶんあの奥の方、あのへんから船を通すんでしょうね。
島に入ってからもしばらく高架が続きます。
海水浴場や学校などは島の奥の方にあり、手前は山がちなので橋のほうが便利なのでしょう。
ここまで来ると歩道があるので安心です。
写真を撮り忘れてしまい、見づらいのですが、ここが角島大浜海水浴場です。
青看板のあたりに駐車場や店舗があり、お客さんも大勢いました。
1kmくらい緩やかな下り坂が続き、帰り道の事を思うと恐ろしくなります。
さて、折角なので一番奥まで行きましょう。
島の最西端からは特上の夕日が見られるのではないでしょうか。
夢崎。素敵な名前ですね。ここは角島の最西端地点です。
というと本州の最西端という気もしますが、それは毘沙ノ鼻という、本島にある岬を指すようです。
経度的にはこっちのほうが西なんですが、角島をアリにすると、また別に蓋井島という下関市に属する離島があって、 そちらの方が圧倒的に西にあり、手も足も出ない。
やはり撮影スポットらしく、多くのカメラマンがスタンバイしていました。
ただ今日はやはり雲が多いみたいですね。
 ここはハマユウの群生地です。
白い彼岸花のような植物です。
角島灯台です。今日はもう閉館みたいですね。残念。
歴史的にも貴重な建築物だったようなので、悔やまれます。
いつになるかわからないけれど、次回に期待。
こちらは角島中学校です。2006年に閉校したため、現在は使われていません。
廃校を見たのも初めてです。なんだか切ない感じがします。
角島にある学校は角島小学校のみで、全校生徒は30人ほどです。
さて、そろそろ帰りましょう。
海水浴場にはまだ人がちらほらいました。


ここ角島は軍事上の要地でもありました。
戦前は下関要塞地帯の一角として旧日本陸軍の砲台陣地が置かれていたそうです。
「きけん! なかにはいっては いけません」
頼まれても遊びたくない。怖すぎる。
さて、いよいよ日没です。
当たり前ですが西の方は日没が遅い。
もう19時です。










良いものが見れました。

ではここから先は写真がないので、怖い話をします。
今日の宿は、昨日も泊まった門司。現在地は角島大橋。

今は19時20分、特牛駅を出る汽車は20時21分発と21時46分発です。それ以降はありません。
となると当然、2021目標に行くのが筋でしょう。
特牛駅から角島大橋までは40分くらいでしたから、計算上は余裕です。

ところが。

角島大橋の写真を撮った時にも気づいたように、今日はなんとなく霧がかっています。
それは陸地も同じで、自転車を漕いでいるといつの間にか霧…もとい濃霧が立ち込めて視界を遮断しました。
更にメガネまで曇るほどの高温多湿ぶり。

日没後の不慣れな道です。ただでさえ道が分かりにくいのに、当時はまだスマホもなく、地図アプリの精度もイマイチでしたから、自分がどこにいるのか分かりません。
せめて目印でもあれば、GPSで現在地が分からなくてもどうにかなるのですが、どこまで行っても田畑の広がる風景。

更に追い打ちをかけたのが特牛駅です。
この駅は利用者が極端に少ないためか、あまり親切設計ではないのです。
こちらのストリートビューを御覧ください。
これは駅前の国道から、駅入口に続く曲がり角の方向を見た画像です。
恐ろしいことに、どこを見ても駅案内の看板がないのです。
「特牛駅はこちら」とか、どこにも書いてないのです。
人に尋ねようにも、人間は一人も歩いていません。



私は激しいパニックを起こしました。



「アーーーーー」「無理無理無理無理ないないないない」「ここどこ、ここどこ、」などと叫びながら自転車を漕ぎました。
まともな精神状態ではない。
なお、オチとしては弱いですが、「勘」でなんとか駅にたどり着きました。
「多分ここ曲がるんじゃねえかな…」を何度か繰り返したら、たまたま駅に当たったとか、そういう感じです。

別に終電ではないし、冬でもないし、熊も出ないから死にはしないとは思うけど、あれだけ視界を奪われると人間興奮しておかしくなるもんです。
人里離れた土地に行くときは気をつけましょう。




門司1319-1326下関1343-1512特牛2021-2139下関2145-2152門司

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