日本縦断<8日目>よく来たな、まあすわれ

2018年3月9日金曜日

2015.08日本縦断

t f B! P L
日本縦断もいよいよ一週間が過ぎた。
とは言え、九州をぐるぐる回っているだけで、昨日は南下した。今日も南下する。


 徹夜した分を取り返すべく、2日分寝た。昼前に起きると外は雨だった。雨の大分駅前は人通りも少ない。朝からテンションがどんどん下がっていく。
つい数日前にどこかで見た光景だが、今日もひとり作戦会議を行う。
このまま南下するのは良いとして、どこに立ち寄るか、今夜どこに泊まるか。特に大分県の南に位置する宮崎県は、お世辞にも栄えているとは言い難く、鉄道の本数が少ない上に宿泊施設も少ない。特に18きっぷ界隈では、九州東部を縦断する日豊本線(福岡県の小倉~大分~延岡~宮崎~鹿児島中央)は北海道をも凌ぐ難所と言われており、特急はそこそこ走っているものの鈍行は絶望的な本数が少ないことで有名である。
まぁ、ともあれ、今日中に宮崎まで行くことだけは決定した。ていうか宮崎市って結構南の方なんだな。ほとんど鹿児島じゃん。今日に関しては、昨日みたいに適当な計画で行くと、足と宿とを失って本当に野垂れ死んでしまうので、慎重にやっていく必要がある。

宮崎というともちろん南の方なのだが、その前に少し、大分駅から数駅ほど北上する。
目指すは別府駅だ。
 どうですか、このやる気のない、というか、気の抜けた駅名標。僕は好きです。
ポスターも、どことなく気が抜けていて良い。
昨晩は大分駅前の飲食店が軒並み閉店していて、痛い目にあったぶん、今日はいいモノが食べたい。
大分といえば"とり天"だが、別府にはその発祥の店があると聞いた。
駅からは少し遠く、雨も降っているのでどうするか迷った挙句、バスにした。
その店の最寄りバス停は「南須賀入口」で、別府駅からは24系統と50系統のバスが通る。
50系統は立命館アジア太平洋大学経由なので、平日は1時間に4本は出ている。これなら帰りも安心だ。しかし立命館アジア太平洋大学が別府にあるとは知らなかった。立命館アジア太平洋大学のおかげで立命館アジア太平洋大学経由のバスに乗ることが出来た。立命館アジア太平洋大学に感謝せねばならない。ありがとう立命館アジア太平洋大学。
東洋軒」は線路を渡った向う側にある。少し場所がわかりづらいので事前によく調べることをおすすめする。
内装は普通のレストラン。メニューは似たようなものが多く迷ったが、「本家とり天定食」の方がとりが多いらしいのでそちらにした。あまり観光客も多くなく、地元のオバチャン達がほとんどを占めていた。
唐揚げのようなものかと想像していたが、より柔らかく、酢醤油と辛子でいただくというのが特徴的だった。ボリュームも相当なもので、大満足。
雨はすっかりやんでいた。バス停まで戻ると、すぐ近くに港があることに気付いた。別府港だ。
航路の青看板を見たのは初めてだ。左は阪神・四国、右は宇和島・八幡浜とある。聞き慣れないかもしれないが、これも四国の地名である。
このあたりだと別府がターミナルなんだねえ。初めて知った。
船の赤い部分には、宇和島の「宇」の字がデザインされている。最初郵便船かと思った。

直線距離で言うと別府から宇和島も短いもんね。
本当は温泉にも行きたかったんだけど、それは車で結構回ったし、うかうかしていると本当に今夜の宿を失ってしまうので、早速移動を始める。
ではいよいよ日豊本線に・・・小田急!?
佐伯駅にて乗り継ぎ。notさえき。
駅舎はよくある地方駅という感じ。こっちに来てから洒落た駅舎しか見ていなかったので感覚が狂っているが、これはこれで安心する。
駅前。地方あるある、駐車場が広い。本当は散策したかったが、時間がないので断念。
 待合はまあまあ広い。机と椅子は古臭いが、色合いがポップで良い。
ここから延岡方面に向かう。日豊本線はかなりアレな路線だと聞いていたが、使用車両は相変わらずカッコイイので安心した。
車内。ちょっとこのパターンはあまり乗ったことがない気がする。セミクロスシートって言うんだっけ。シートの色や手すりの曲線具合がスタイリッシュで良い。
ところどころ小机というか、物が置けるようなちょっとしたテーブルがある。これも見たことがない。
さて駅に着きました。ここでしばらく停車、駅を見物する。と言って、駅舎なんかは無いんだけれども。
ここは宗太郎駅。日豊本線の秘境駅として有名。
ご覧の通り、両脇を山に挟まれており、駅の周囲には何もない。
ついでに携帯の電波も入らない。駅メモができねえ。
駅前は意外と民家が数件ある。
秘境駅として有名と言う割には、国道沿いに位置しているので、田舎びてはいるもののそこまでの秘境感はない。
ホームが崖と同化している。
元々ただの信号場だっただけあって、ホームも急ごしらえという感じがする。
こんたろう
宗太郎駅の名物は、待合にある「宗太郎石」だ。
誰が置いたか宗太郎石、ただの石ころに顔とメッセージが書いてある。
ちょっとドラえもん感があるが、モデルは一体なんなのか…








駅には「イモリの池」という、池と言うには小さすぎる水たまりがある。
イモリは見つからず。
宗太郎駅は大分駅と宮崎県の県境ギリギリに位置している。
描いてあるのは、お隣宮崎県のゆるキャラ、「めじろん」と「チキ南番長」。

数分で汽車は出発。
再び、南下を始める。

延岡駅に到着した。
ここはつい数日前も来たが、チキン南蛮を食べ損ねて、結局辛麺にしたのだ。
ちょっと遅いとすぐ閉まるんだからな、田舎の店は。今日は日没前だから全然大丈夫っしょ。
ウワーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
延岡に住んでいる友達を召喚して案内させた。
彼曰く、延岡はマジでオワコンで、駅前商店街の活気のなさがそれを物語っている。
それから、中心街に書店がほとんど無いのだという。書店が無いというのは文化的にも教育的にもよろしくない。
更には、宮崎県内に総合大学がないことも指摘した。
医療福祉系に偏っている上、ボーダーフリーも多い。国立宮崎大学は文系の学部がない。
ということで、高卒後進学を目指す若者は、どうしても県外に出てしまう。人口の流出が止まらないわけだ。
ただ農業は強い。名産品も多い。そっち方向でもっと上手いことやれねーのか、という話をしているうちに店についた。

冒頭の「直ちゃん」は定休日だったので、少し歩いて「おぐら大瀬店」に来た。こっちも宮崎では有名らしい。(2018年現在閉店)
「ダブル南蛮定食」はむね肉・もも肉、両方食える、ということで、、、
でかい。
しかしまぁ、ブログ用に紙の日記を書いてあるんだけど、「でかい、うまい」しか書いてねえんだよな、毎回。どうにかならんのか。

橋を渡って宮崎駅へ向かう。
延岡で泊まっても良かったんだけど、意外と延岡から宮崎が長いんで、今夜のうちに移動しておくと、後々楽になる。日はすっかり暮れている。
西都城行きへ乗り込む。
都城、みやこのじょう、と読むのを知らなかったが、そういえば新宿歌舞伎町に宮崎の郷土料理を出す「みやこんじょ」っていう居酒屋があったような・・・行ったことがあるような・・・
車内はなんだか特急っぽい。このイスが面白くて、取っ手の部分を引っ張ると、背もたれの部分だけがスライドして、逆向きに座れるシートに変わる。背もたれのクッションも枕も、両側についているのだ。
田舎の方なんかに行くと、終点に着くたびに駅員がシートをぐるんしている光景に出くわすが、これだと楽でいいかもしれん。
宮崎駅に到着。


もう時刻は22時半を回っている。雨も降っており、この季節でも少し肌寒い。とっとと宿へ移動しよう。
うおっ、なんかこれ帯広駅にめっちゃ似てねえ???分かるかな???分かんないかな?????なんとか一人にでも伝わって欲しい。
駅舎内。駅舎内とエルシャダイって似てますね。
観光パンフレットも結構多く、観光に力を入れているのがわかる。宮崎なんもねぇとか言いながら、いろいろあるじゃん!(サイプレス上野)
駅ビルとその周辺。結構立派。
駅から真っ直ぐ伸びる大通りを真っ直ぐ進む。

駅から徒歩10分も進めばエアラインホテルに到着。
入り口はちょっとしょぼいが、普通のビジネスホテルだ。一泊せいぜい3000円くらいなので激安。
うわきったねえ
廊下にはこういう張り紙が多い。
殺風景になりがちなビジネスホテルでは、こういうのが結構面白く感じる。

駅ついたのが22時半だから、ちょっとあれこれやっただけでテッペン回ってしまった。
1時ごろようやく睡眠・・・

大分1153-1205別府1506-1652佐伯1714-1840延岡2058-2238宮崎

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