日本縦断<7日目>大丈夫、大丈夫

2018年3月6日火曜日

2015.08日本縦断

t f B! P L
おはようございます(徹夜)
眠れもしない漫喫にこれ以上いても仕方ないので、朝6時頃に撤退。
やっぱりいちご100%は面白えなぁ…

とりあえず徒歩で博多駅へ。
今日は大分の方まで行きます。
ようやく購入。これを手に入れるといよいよって感じがしますね。テンション上がりますね。
附属のアンケートを毎回書いては毎回提出してない。(あるある~
コンビニで朝飯買うか~とか思ってたら改札近くに行列を発見。
il FORNO de MIGNON…フォルノ・ド・ミグノン?フランス語読めないので何屋か分からん。分からんけど行列があったら並ぶのが日本人の性。
メッッッッッッッッッチャクチャいい香りがしてきた。
MIGNONはミニヨンと読みます。これでまた一つ賢くなったね。
ここはクロワッサンの専門店で、次々と焼き立てが追加されており、蟻地獄のように俺が吸い込まれていく。
味も多彩で、プレーン・チョコ・さつまいも味と、みっつも買ってしまった。
7:41発の久留米行きに乗り込む。
地方に来ると「4両編成?でけえじゃん!」ってなるけど、博多駅ということを考えると少々物足りない気もする。
日曜日なのにこの並びよう。ギリギリ座れたが、これが平日なら通勤ラッシュでひとたまりもなかった。徹夜してるから眠いし。
本日の移動経路です。
こと地図に関してはyahoo地図が鉄道路線フィルターを装備しているので強い。
久大本線(久留米~大分を結ぶ路線)は山の中を突っ切っていくので結構時間が掛かるが、時計回り経路よりは早い。
久留米駅で乗り継ぎ。特にやることはない30分の待機時間。眠い。眠すぎる。
日田行きに乗り換え。
なんかJR九州の車両って派手だね。カッコイイ。
しばらく田園風景が続く。特に日田駅までやることもないし、これはこれで退屈だな…
うとうとしながら汽車に揺られていると、呑気なアナウンスが聞こえてきた。
「つぎは、よあけ、よあけです」
・・・よあけ?
なんだそのカッコ良すぎる駅名は…
気にならねえか?俺は気になる。
どうしよう。今日は昼過ぎには大分に着く予定だけど、特にやることもないから夜までに着けばいいし…うーん、、、
降りてしまった。
今まで18きっぷでフラフラした事は何度もあったけど、ここまで突発的に降りてしまうのは初めてかもしれない。いつも前日か当日朝にはキッチリ予定組むからね。
「駅名がカッコイイ」以外に情報もないし、いやーワクワクする。興奮してきた。
夜明のシンボルマークもなかなかイカしてる。
ここは住所としても「大分県日田市大字夜明」。こんなかっこいい住所に俺も住んでみたい。
ちなみに友人が「埼玉県鴻巣市愛の町」に住んでおり、そっちはちょっと俺のセンスには合わなさそうである。岩手の恋し浜とか北海道の愛し野は好き。
駅舎のドアは開放されており、代わりに縄でできた簾が降りている。
こんなのんびりとした張り紙も田舎っぽくて良い。
秘境駅では定番の駅ノート。しかしここの駅ノートは他で見るよりも味があって良い。
表紙には「夜明駅旅ノート~明けない夜はありません~大丈夫、大丈夫」と書いてある。
なんとなくほっとするメッセージである。
絶対やる奴いると思った。
天空の夜明けは無かった。
夜明駅舎。
日本家屋風で、景観にも合っておりなかなかオシャレである。
駅前広場に「夜明の鐘」なるものがあったので撞いてみた。
クソ静かな田舎なもので、予想以上に音が響いてしまい少し焦った。
夜明は焼畑農業で開墾された土地であり、もともと「夜焼」だったものを、焼の字を嫌って当て字をした結果いまの名前になったそうである。
昭和28年には水害によって夜明ダムが決壊し、そこから立ち直った町であるとの 由緒書もあった。
日田市と言えば、平成29年7月の九州北部豪雨で壊滅的被害を受けた事は記憶に新しい。(今記事での訪問日は平成27年8月)
ここ夜明駅も、というより久大本線自体が三隈川に沿っており、 件の豪雨によって路線が一部運転休止してしまった。平成30年現在、久大本線は復旧したものの、ここ夜明駅から北に伸びる彦山線は依然として休止中である。
駅前は驚くほどに何もない。民家がポツポツある程度である。
次の汽車まで80分あるので、少し足を伸ばしてみたところ徒歩数分で神社に行き当たった。神社があればとりあえず参拝するのはいつもやっていることだ。
志賀神社。ひと気はまったくなく、建物は古臭いが、定期的に清掃されている雰囲気は伝わってくる。
社務所内はきれいに片付いており、草ボーボーというわけでもない。
この時は気づかなかったのだが、奉納相撲のための土俵もあり、現在もその風習は受け継がれているようである。
こういう神社なんかが地域の祭りの要所として今も稼働しているというのは、なんとなく嬉しい感じがある。
駅前の国道を歩けば神社にたどり着くのだが、国道に沿うようにもう一本細い道路がある。こちらは住民の生活道路のようで、軒先の植栽がまた一段とひなびた雰囲気を醸し出している。
駅前のポスト。この古いやつ大好き。
これにて夜明駅は終了。
続いて日田駅にて乗り継ぎ。ここでも時間があるので昼食がてら散策をする。
日田駅舎はオシャレ。とにかくオシャレである。
旭川駅のように、木材をふんだんに使った内装は明るさと奥行きを存分に感じられるようになっている。地元の「日田杉」というのが有名らしく、駅舎は平成26年に改築されたばかりのようだ。
駅前。おそらくあの隙間に入って写真を撮れば「HITA」が完成するという、よくあるやつだろう。自分は一人旅なので出来ない。それを尻目にカップルが楽しそうにやっていた。見せつけやがってコラ。が、彼氏の服装が黒っぽいので背景の駅舎に溶けてしまい、何度やってもH TAのままであった。日田杉白すぎ。
そうこうしていると、例のカップルが「来た来た!!!」とはしゃいで駅の方に消えていった。他の乗客もホームのほうに移動していくのが分かる。来たって何が来たんだ?
ウワー!!!なんかスゴイのが来てる!!!!!!!!
金ピカのボディ。これでもかと施された細かい装飾。
額には「或る列車」と書いてある。或る列車…どこかで聞いたような…
そうだ、親不孝通りの屋台で一緒になったカップルに聞いたやつだ。これがその豪華列車か、いや当時は聞き流していたが、これは確かにスゴイ。
ちょうど日田駅が終着らしく、しばらく停車していた。全く鉄成分がなさそうな人々までカメラを構えてやまない。
或る列車は、横浜にある原鉄道模型博物館にある模型をもとにして作られた列車らしい。つまり、架空の模型が現実化したというわけだ。それロマンチックだな。
内装もどうやらすごそうである。駅員の目が離れた隙に片足を車内に突っ込む。
おっ・・・(絶句)
料金は25,000円、うん、払えないことはない、ないことはないが、うむ、、、
或る列車があまりにカッコイイので、昼食の時間がなくなってしまった。急がねばならない。特にアテも無かったので、駅の観光案内所で訪ねてみると、焼きそばが有名らしい。さっそくオススメされた店に行ってみる。
日田駅前のメインは西口だが、目当ての店はひっそりとした東口にある。地下道を通って約徒歩10分、市役所を少し通り過ぎたところに、それはある。

日田焼きそば、というジャンルがあるらしい。普通の焼きそばよりも固めにパリッと焼いた麺が特徴だ。「天龍」はこの界隈だと鉄板である。
鉄板だけに鉄板もデカい。カウンターからだと調理している様子が目の前に見えるので、否応なしに食欲が刺激される。
昼時で客も多かったが、回転は良い。汽車の時間を気にしていただけに助かる。
よく焼いた麺にモヤシも相まって、食感が楽しい。麺はかなり短めで、モヤシより少し長い程度。普通の麺料理とは違うので、歯や顎が弱い人にはあまりオススメできないかもしれん。

日田駅から再度、大分を目指す。
意外と接続がよく、思ったより時間が余りそうである。もう一駅くらい、なにか面白いところはないかな、と車窓の外を眺めていると、ちょうど終点が素敵な駅。
豊後森駅。
跨線橋に駅名とは、またオシャレである。木造建築だが、日田駅とは違って、ダークブラウンに塗装されており、シックな印象を受ける。
あらまぁ、待合室もまた…
或る列車といい、JR九州はそういう路線で売り出しているのだろうか。ちょっとしたホテルのロビーのようですらある。いつもは駅舎に荷物を放り出して散策に出かけるのだが、こうも整然としていると景観を害すようで気が引ける。渋々コインロッカーにリュックを放り込んでチャリで出かける。

チャリを使うまでもなかった。豊後森駅から2分ほどで広場に出る。
こちらは日田駅以上にガチな"鉄"がひしめきあっていた。しかし同じぐらい家族連れも来ており、なんとか雰囲気が中和されている。奥に見えるのは昭和年間に使用されていた機関庫である。
はえ~すっごい
豊後森機関庫は近代化産業遺産に指定されており、12台収容可能という、このあたりでは最大規模の機関庫を保有していた。転車台ってかっこいいよね…
アーッこのアングルたまんねえ。
ちなみに機関庫のガラスがところどころ割れているのは経年劣化だけではなく、なんか終戦直前に米軍が日本の民間人に向けて機銃掃射をやった跡らしいですよ。怖すぎ。

お次は由布院駅。
とはいえ由布院はつい先日車で来たばかりなので、駅舎や駅周辺を軽く流すに留める。当然ではあるが、ここは一段と観光地としての雰囲気が強かった。
駅舎内。豊後森駅とは違ってポップな雰囲気がある。壁一面に展示されている絵画と、何故か干してあるTシャツ。なんなんだ。


駅舎の外観は豊後森駅のようにダーク系の色でまとめられている。

なんか人間も多いし、観光地観光地してて疲れてしまったので、さっさと次へと向かう。
そもそも徹夜していたのにこれだけ精力的に途中下車する方がおかしかったのだ。汽車に乗り込んだ途端ストンと落ちてしまい、終点の大分駅に到着するまで一瞬たりとも目をさますことなく、爆睡してしまっていた。
大分駅に到着。なかなかに大規模。ここだけ見るとアーケードがちょっと旭川駅っぽい。駅の規模自体は比べるべくもないが。
大分駅前はそれなりに栄えている。安宿・コンビニ・自転車屋・飯処・銭湯・コインランドリー・タイステが集中しており、何かと便利だ。
などと言ってうかうかしていたところ、飲食店が全て20時で閉店するという笑えないギャグをかまされてしまい、しかも九州のファミレスとして有名なあのジョイフルすらもないという仕打ち。本社が大分市にあるのに。(※この一年後、2016年にようやく大分駅南口店がオープンしたらしい。)
居酒屋や全国チェーンのたぐいは営業中だったが、そういうテンションでもなく、意外と昼の焼きそばが腹に残っていたので、セブンイレブンで適当なメシを調達して宿に向かう。
荷物をおいて一息ついたらまず銭湯へ。どんな宿に泊まってもシャワーで済ませず銭湯へ行きたいというのがこだわり。
あたみ温泉」は駅から徒歩2分の立地にある。名前だけ聞くとまるで地元に帰ってきたかのような錯覚に陥る。外観はいかにも老舗の銭湯といった感じで、雰囲気が出ている。
しかもいざ暖簾をくぐってみると番頭がいないという自由さ。大丈夫か?さすがに風呂を出る頃にはばあさんが所定の位置に鎮座していた。源泉かけ流しの温泉は、さすが温泉大国大分といったところだった。
今宵の宿です。
ご覧の通り部屋自体はクソ狭いが、寝具はかなり質の良いもので、フカフカしている。パソコンも部屋に一台が標準装備されており、設備としては全く文句なし。
写真では見えないが、ベッドの足元には大きな薄型テレビが配置されている。贅沢。
実はここ、スマートスリープスは厳密には宿ではなく、ネカフェということで営業しているらしい。その証拠に天井部は吹き抜けであり、全てカーテンで仕切られているのみである。なるほど部屋にパソコンが置いてあるわけである。
洗面所は清潔で、洗濯機、乾燥機も完備されている。こういう設備が宿内にあることは旅行者にとって本当に助かる。実はこれに気づかずに近所のコインランドリーで一時間半ほど粘っていたのであるが…
今回は使用しなかったがシャワールームもきれい。タオルだって常に新品のものが置いてある。
大分駅から徒歩数分というアクセスに加え、これだけの設備で一泊3000円。
ここは今まで泊まってきた宿の中でも5本の指に入ると自信を持って言える。大分に来たらスマートスリープス、これは本当にオススメしたい。九州に行くときには是非参考にしてくれたまえ。

博多0741-0833久留米0906-1007夜明1120-1130日田1319-1351豊後森1449-1526由布院1606-1701大分

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