日本縦断<6日目>漢委奴国王印

2018年3月1日木曜日

2015.08日本縦断

t f B! P L
運の悪いことに、風邪がぶり返し、雨も降ってきた。
そうして気分が沈んだところに、今日まで5日間連れ添った相方が帰ってしまう、という事実が追い打ちをかける。
これまでいつも一人旅だったが、話し相手がいるのも今日で最後かと思うと、少し物寂しい。

レンタカーもよく走った。4日間で1461キロか…
思えばだいぶ無茶な行程を組んだものだ。
いや、あれは組んだというより、何も考えずに目的地に向かったという方が正しいが…
相方は昼過ぎの飛行機で東京へと帰っていった。
なんか映画のワンシーンみたいな光景を生み出してしまった。
おしごとがんばってね…(無職感)
さて…
今日までも行き当たりばったり、今日からも行き当たりばったり。
これからの一人旅の予定をゆっくりと考える。
長期旅行で必ずやる、「ひとり作戦会議」だ。

5日間で九州をメチャクチャに回ったものの、長崎や佐賀には結局行けずじまい。
鹿児島の方だって、一応行ったとは言えまだまだ物足りなさを感じる。

ということで、九州を、こんどは鉄道で網羅することに決めた。

とりあえず、各都道府県ごとに行きたい場所を羅列する。
それから天気予報や人との待ち合わせ、定休日などを並行的に考えていくと、自動的にスケジュールが組まれていく。
これも、いつもやっているやり方である。
2時間くらいかけて、まぁだいたい時計回りに行けばいいかな~という結論に達した。
答えはシンプルだが、材料を揃えるのに結構な手間と時間がかかるものだ。

そういえば、親不孝通りの屋台で出会ったカップルに「熊本のSL人吉は乗っておけ」って言われたな…
今調べたら全車指定席っぽいし、今のうちに抑えておくか。

<台風15号の影響による運転見合わせ>
SL人吉…  全  区  間  運  休


台風から逃げ続けてきた5日間だったけど、こういう形で後から効いてくるんだね…
さて気を取り直して、昼過ぎ、一人旅編一発目の観光に出かける。
博多から西新駅へは地下鉄で7駅。
西新のあたりは、元藩校として有名な修猷館や、西南学院がある学生街として発展している。

ここは長谷川町子が少女期を過ごした街でもあった。
サザエさん通りというと、東京の桜新町のほうが有名だとは思うが…
個人的に長谷川町子は『サザエさん』よりも『いじわるばあさん』の方が面白いと思う。
到着。
市立というからもっと小規模な博物館かと思ったが、なかなか立派な構え。
3年前に行った九州国立博物館とはどう違うのか楽しみである。
何も知らずに案内を読んでみると、今日(8/29土)は、たまたまイベント開催日だったようだ。
ラッキー。夕方まで粘ってみよう。
本日のイベント「新・奴国展プレイベント・金印のおはなし」では、学芸員が金印についてのいろいろな話をしてくれる。
そう、ここ福岡市博物館には、あの「漢委奴国王印」の本物が展示されているのだ。
テンション上がるでしょ?上がらない?どう?
エントランス。
戦国時代に関する企画展もやっていたが、その時代には興味ないのでパス。
博物館で周りを見渡せば、こういうポスターやらフライヤーやらが多数掲示されている。
こういうのを見て「次はここに行ってみよう」となった事がない。まぁいつも旅先だしね。
たまに眺めてみると楽しいものである。
常設展は入ってすぐに金印コーナー。
まずは福岡を中心にした地図の映像がお出迎え。
確かに、このように同心円で見ると、同じ日本の畿内よりも圧倒的に大陸や朝鮮が近いことが分かる。
大陸文化の玄関口だったんだなぁという実感が湧く。
はいこちら本物の金印です。
光の反射の具合や、金印の小ささから撮影は断念。
続きは君たち自身の目で確かめてみてくれ!
その他のコーナーも立派。
模型で魅せる展示をしてくれる。
やっぱり九州は古代の史料が豊富でいいなぁ…
で、夕方のイベント。
学芸員への質問コーナーもあったんだが、自分以外に質問してる人があんまりいなかった。そんなもんなのか?

金印は同種のものが複数、各地にあるらしい。漢と冊封体制を結んでいる国はいくつかあり、そのうちの一つが奴国なのだから、よくよく考えてみれば納得の話だ。
で、持ち手のデザインが国によって異なるという話が興味深かった。ちなみに奴国はヘビ。他にはラクダとかあったけど、それぞれのデザインが違う理由は忘れた。
蛇だから下に見られていたとか、そういうことはないらしい。それは旧約聖書の話ですね…
帰り道に「元寇神社」を見かけたので寄ってみた。草むらの中にひっそりと立っている。
そういえばここは北九州だった。
特に由緒書などはナシ。
近くには防塁が。
そういえばやったね、元寇防塁とか、日本史で。
古来より現存しているのだろうが、これだけ低い石垣だとなんとも実感がわかない。
ちょっと残念遺構だった。
突然ですが、呼子のイカの踊り食いです。
博多の知り合いを呼び出して、天神は中洲の「まる家」に突貫。
踊り食いは初めてなので、ビビりながらも口に運ぶ。うまい。

海鮮に詳しくない上にメニュー名はメモ程度しか残っていないので、主に写真でお楽しみ下さい。
さばみそ(一番うまかった)
くじらの刺身
炙りめんたい
さっきのイカの顔や足の部分を残したら天ぷらにしてくれた。
なるほどそういうのもあるのか。

関東民としては、餃子というと宇都宮や浜松のイメージしか無かったが、福岡もその一つに数えられるらしい。
一応記念に。
この日は土曜日、もとより宿は全然取れなかったので、ネカフェでいーや、と油断していたところ、なんとネカフェも満室。
明日、このへんでなんかのライブがあるらしく博多天神界隈の宿泊施設は軒並み全滅ということだった。
途方に暮れて植え込みに座り込んでいたら、体中によく分かんない緑色の虫が這ってて(しかも握力が強くて中々剥がれない)パニックを起こした。
午前2時ごろ、なんとかオープン席を確保。
もうどーせ寝れないしいいや。今夜は徹夜で漫画を読もう。

福岡まで来て何やってだ俺は…

キリ番ゲッター

ブログ内検索

QooQ