日本縦断<2日目>嵐の中で輝いて

2018年1月22日月曜日

2015.08日本縦断

t f B! P L
前もってニュースで知ってはいたが、朝起きてテレビを点けると予想以上のてんやわんやだった。


台風15号が九州に上陸し、福岡県全域がすっぽり暴風域に覆われていた。

ホテルの窓から見える風雨は、正直それほどでもない。
しかしJRは全線運転見合わせ、博多シティビルも美術館も博物館も休業。
雨天だからインドアに攻めようと思ったが、それすらも叶わぬ夢となってしまった。
とりあえずホテルで朝食を取り、チェックアウト時間の10時ほどまで部屋で待機してみる。
が、いつまで経っても雨脚が強まる気配がない。
う~ん、どうも台風が来ている実感が湧かないなあ…
とはいえ、JRはしっかり止まっているし、どこもかしこも締め切っている。
風は確かに強い。
かと言って、このまま一日をフイにするのも癪である。
自分は一ヶ月あるから今日くらいゆっくりしても良いが、連れは一週間で帰る予定なので、そういうわけにもいかない。
どーしよっかな~
外は危ないしな~
電車は使えないしな~
これからドンドン台風が北上してくるんだよな~
怖いな~
なんとかならないかな~~~~~

!!車で南下して台風をやり過ごせばよいのでは!!

というわけで、レンタカーを借り、とりあえず南に向かって走り始めた。
熊本か宮崎まで行けば台風の影響はないはずだ。
旅は南側から仕切り直せばいい。
ウワーッすごい霧だ…

道路はところどころ倒木や通行止めがあり、台風の爪痕を感じさせる状況になっていた。
それでもメインの九州自動車道と国道は、おおむね問題なく走ることが出来た。
相変わらず風は強いが、雨はそれほどでもない。
宮崎県がしっかり晴れてるようなので、まっすぐそこを目指す…
と言いたいところだが、温泉に入りたくて仕方ないので、黒川温泉に立ち寄ることに。

昼過ぎに博多を出て、16時に到着。
黒川温泉の作法はよく分からないので、とりあえず旅館組合に向かう。

で、1300円で買ったのがこれ。
露天温泉巡り入湯手形」と言って、なんと三箇所の温泉に日帰り入浴することが出来る。
今日び銭湯でも500円くらい、スーパー銭湯ならもうちょっと取られるご時世。
全く破格だ。
一軒目、「優彩」。
外観からして少し怯んでしまう。こちとらジャージやぞ…
受付のねーちゃんが何故か手形のシステムをよく理解してなくて、めっちゃ慌ててたけど可愛かったので許した。
内湯には何故か地蔵が鎮座していた。露天は思ったより視界が狭く、正面が山だった。

二軒目、「黒川荘」。
道がわかりづらく、多くの宿が立ち並ぶ狭い道から行けそうに見えるが、442号線からしか行けないので注意。
外観が趣深い。湯質はぬめりが強く、色は黒く見える。

三軒目、「樹やしき」。
宿への道は狭く暗く、夜に運転するには少々怖い。
しかも露天風呂は内湯からつながっておらず、宿の本体から少し離れたところまで歩く必要がある。
ハズれ引いたのか…?と不安になったが、浴場は今日イチだった。
深さ1.35mもある立ち湯や、かなり広々とした、自然の地形を活かした露天風呂。
混浴は女どころか男も入ってこなかった。ってこれ何度目だ?

だいぶゆっくりしてしまった。

既に時刻は20時だが、なんと今夜の宿も決まってないし、なんなら行き先も決まっていない。
ここから行ける距離でビジネスホテルがありそうな大きな街は、宮崎県の延岡か佐伯…
カーナビは所要時間3時間半を示しているが、そうなったらもう0時近い。晩飯も食えない。

霧も濃くて視界悪いし、山道だから明かりも少ないから車を飛ばすわけにもいかない…
一体どうする!?
答え→それでも車を飛ばす

なんと2時間で延岡に着いてしまった。人間やれば出来る。
良い子は真似しないでね。
名前に全く捻りのない「ビジネスホテル延岡」は、延岡駅前かつ駐車場もあり、コスパが良い。
当日空いていたのもラッキーだが、二人で7000円というのも凄い。

ただ問題は晩飯である。
「メシより宿」という言葉があるが、宿を確保してしまうと一気に腹が減ってくる。
宿を出ると、いきなり大学時代の同期がママチャリで飛び出してきた。お前何しとん。
「ツイッター見たら延岡にいるっぽいから…」
そういえばこいつの地元は延岡だった…
オイ、いいから今からメシ食えるとこ教えんかい!
「延岡と言えば辛麺が名物かな~」
初耳だった。延岡というと時刻表が寂しかったりするイメージしか…

ということで徒歩10分程度、「喜多楼」へ。三人で。
延岡の繁華街はスナック・キャバクラが非常に多い。
旭化成の工場群で持っているような町なので、当然、客層もそうなる。
深夜であっても雑居ビルの前は作業服で賑やかだ。
しかも郊外というのはここ延岡に限らず、この時間までやっている普通の飲食店というのはかなり少ない。

ただここ喜多楼は深夜1時まで営業している。
ありがたいが普段どれだけ客入りがあるのか心配ではある。
延岡の辛麺はこんにゃく麺を使っているのが特徴らしい。
弾力が強い。
辛味も強すぎず、うまく麺にマッチしている。
昼飯もろくに食えなかったので鶏もも鉄板焼きも注文する。
宮崎は鶏で有名なのは知っている。
食後、ホテルすぐ近くの延岡駅まで散歩。
延岡はアウトドア天国だったのか…知らないことだらけだ。

今日は行き当たりばったりが過ぎたな。明日マジでどうしよう…

博多1300-1600黒川2000-2200延岡

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