紀伊半島巡礼<2日目>熊野散々

2018年1月17日水曜日

2015.05紀伊

t f B! P L
紀伊というと、伊勢神宮だけではなく熊野三山がある。
折角なので行ってみたいが、間違いなく車が必要になる。
運転には自信があるが、一人でレンタカーに乗ることほど採算の合わないことはない。


まぁ兎にも角にも朝食である。
コンビニはないか女将に聞いたところ、それより近所にパン屋があるよと教えてもらった。
最高の提案だった。焼き立てパンは大好きだ…!
開店は朝7時。この日も7時半には宿を出ていたが、その時間からやっているのは本当にありがたい。
やたらとデカイ、かぼちゃパンという見慣れないものがあったので買ってみる。
それにしてもパン屋の香りというのは何故こんなにも食欲をそそるのだろう。
ついつい、いろいろと買ってしまう。
朝の駅前は夜とは全く印象が変わる。
「ようこそ勝浦へ」の文字も昨晩はよく見えていなかった。
まぁ、みんなシャッター閉まってたけど…
予定まで少し時間があるので散歩。
昨日の居酒屋方面に歩くと、すぐに埠頭に出る。
特に何があるわけでもないが、天気の良い日の海は気持ちがいい。
船着き場の方には足湯がある。
昨日も猫と遊んでいる時に見つけたのだが、故障か何かで湯は張っていなかった。
さて、時間になったので駅前に移動する。
今日は熊野三山をツアーバスで回る。
ツアーもバスも自由度が低くて大嫌いではあるのだが、背に腹は代えられない。
これ一本で山奥の名所を回れるのであれば安いものだ。
今回のツアー参加者は13人。自分以外はみな老夫婦という感じだった。
なんとなく居心地は悪いが関係はない。
バスはどんどん山道を登っていく。
勝浦を出発して1時間半後、熊野本宮大社に到着した。
熊野三山の中心で、全国に3000ほどある熊野神社の総本山である。
今回は何かと参拝する機会が多いが、作法は京都でアメリカ人に習ったのでバッチリなのである。
相当に長い石段を登りきると本宮である。このクソ暑いのに何でこんな階段…
「新たなる 自分自身の 出発を 熊野で祈りて 光り輝く」
「神を父 仏を母に いただきて 熊野より興さむ 出発の時」
打ってて初めて気がついたけど57577ですね。
こんなふうに強いメッセージが飾られてある神社はあまり見たことがない。
今回のバスツアーに付いてたのでタダで貰った。
教養がないので中身が何かは分からないが、ありがたいモノだと思う。
日本サッカー協会のシンボルマークとして知られる八咫烏はここが発祥。
元々は神武天皇が熊野から大和に向かう際に八咫烏が道案内をしたという話だが、平安時代あたりになると熊野神社で蹴鞠がどうこうで、そこからサッカーに繋げたらしい。
本宮大社というと、大斎原(おおゆのはら)という大鳥居が有名らしい。
バスからもチラッと見えたので行ってみることにする。
おぉ?確かにでかい。
出雲大社も色々とスケールのでかい神社だったが、それを軽く凌ぐでかさ。
高さはなんと34mにも及ぶらしい。

鳥居の奥には何もなく、ただなんかの建物の基礎があるだけだった。
看板を読んでみると、なんとこれは元々の本宮大社の跡地らしい。
つい100年ほど前に水害があり、本宮大社は全て流され、それで今の山の上に移築されたそうだ。
なるほど確かに長い階段を登ったわけである。

バスで戻ること30分。
土産屋兼レストラン「瀞峡めぐりの里 熊野川」で昼食である。
ウームなかなか豪華。
ちなみに前回の北海道でデジカメを失くしてしまったので、今回は親のデジカメを適当に借りてきたのだが、これが参ったことにプロ志向の完全マニュアルカメラで全然ピントが合わない。
携帯の方がいいんじゃね?
うーん…
まぁ写真なんかどうでもいいんですよ。
梅だれがマグロのタタキに良く合って美味かった。ここでもマグロが。
次は速玉大社。
バスでしっかり酔ってしまい、無理やり寝たので一瞬で着いてしまった。
やっぱり山道はダメだ。
速玉大社は先程の本宮大社に比べて狭く、所要時間も短かったので、参拝して終了。
狭い割にはちょっと中の構造が分かりづらかった。
宝物殿はなかなか面白かった。
さて、次の那智大社に向かう前に、バスは寄り道する。
ここは熊野古道の途中。
さすがに踏破することは叶わないが、少しくらいは雰囲気を味わおうという趣向だ。
まぁこんだけ軽装備の人間がうじゃうじゃいると感慨も何もあったものではない。
思いの外、地面も装備されている。
聞いた話以上には歩きやすそうではある。
ただ石畳というのも曲者で、この地方は雨が多いらしく、濡れた路面はかなり滑りやすいだろう。
晴れた日に先回りしておいてよかった。
熊野三山、最後は那智大社。
こちらは神社だけでなく、那智の滝も有名である。らしい。
まずは先に滝の方から行く。
階段を降りると、ちょっとした土産屋とともに大滝が出迎える。
このくらい大規模な滝というと華厳の滝くらいしか知らないが、あれは上から見下ろすものだ。
このアングルはなかなか新鮮味がある。
ギリギリまで近づいて見たところで、デジカメの電池が逝ってしまった。
いい加減マニュアルも面倒だったところなので、スマホに切り替える。
さて、那智大社は滝から更に少し坂を登ったところにある。
忙しないが、再びバスに乗り込んだ。
那智大社はまたしても階段である。
ガイド曰く「今までのところよりも階段が多いので気をつけて下さい」とのこと。
その言葉通りか、今回は自由時間が長めに設定されている。
那智大社は広く、階段を登った先の山の上に境内が広がっていた。
いくつかのエリアに分かれており、そこを移動するのにもまた階段がある。
ちょっとしたダンジョンのようである。
本当は結構面白いモノがあったのだが、写真や文章では伝わらなかったので割愛。
狭すぎて階段が登れない三重塔に一人乗りエレベーターが付いていたのは笑った。
あと宝物殿が狭くてほとんど何も置いてなかったのだが、そこのおばちゃんの話がまあ面白い。
何が自分にヒットするかわからないもんである。
勝浦駅に戻ってきた。
朝の8時半から15時半。なかなかのボリュームだった。
まぁほとんどがバスの中だったけど…
ここからくろしお30号に乗って、更に西の白浜へ移動する。
はい白浜。
ここは海で有名なのだが、駅からはバスに乗らないとたどり着かない。
全く調べていなかったので途中慌てて調べていたが、乗り継ぎ1分というタイトさだった。
さすがの自分もコレには猛省。
白浜のなにが目当てかというとコレである。
真ん中にポッカリと穴の空いた円月島という島があるのだが、ここに沈む夕日を見てみたかったのだ。
半島の西側に来たからこそ出会える光景だ。
どうもあのへんがポイントらしく、多くの車と人とが集まっているのがわかった。
日没まであと十数分程度だが、残念ながら徐々に曇ってきてしまい…
綺麗といえば綺麗ではあるが、求めていた風景とは違ったようだ。
鎌倉にもよくこういう写真を撮りに行くが、あれも年に一度撮れるかどうか。
こういうものと思って諦めるしか無いね。
宿に向かって歩いていると、突然砂浜が現れた。
これが読んで字のごとく、白浜か。写真以上に砂が真っ白なので、夜でも明るく感じる。
裸足になって歩いてみると思ったよりも砂がきめ細かく、引き締まっている。
今日も暑さが残っていたので、しばらく波打ち際の散歩を楽しんだ。
メシをどうするか決めてなかった。
ネットで調べると、ここぐらいしかヒットしなかった。
「マルキヨ」と言って、様々な海鮮を楽しむことが出来る。浜焼きが有名だそうだ。
適当に海鮮丼やら、いろいろ頼んでみる。
やけにクエを推していたので、クエの唐揚げにクエのモツ煮も食す。
今まで食べたことなかったが、やけに美味い。高級魚だと知ったのは店を出た後だった。
旅先でのメシには金に糸目をつけないと決めているので…
看板に「千畳敷」「三段壁」の文字が見える。
これらは明日行くとして、今日はそのすぐ近くの宿に泊まることにした。
グーグルマップを頼りに歩いていると、
真っ暗な団地の奥の海に案内されてしまった。
マジでこんなところに宿があんのか?と地図の通りに進むと、明かり一つ無い海際の更地に来てしまった。
あまりに怖いので宿に電話したらぜんぜん違う場所だった。グーグルマップが間違っていたのだ。
今は僕が修正依頼を出したおかげで直っているので感謝して下さい。
本物はこっち。
まぁ見ようによってはコレもコレで怖いカンジがするけど…
ホテルというよりは、キャンプ場とかバーベキューとかの複合施設のようである。
建物もロッジ風になっている。
なんだか学生時代の合宿を思い出す。
やたら大規模だが、今日も人気はあまり感じない。
まあオフシーズンだもんな。
部屋は意外と普通の旅館のよう。
することもないのでとっとと就寝。
バスに乗ってるってのも結構疲れるもんですね…

紀伊勝浦1606-1729白浜

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