日本縦断<1日目>幸か福岡…

2018年1月21日日曜日

2015.08日本縦断

t f B! P L
タイトルの通りですが、日本を縦断してきました。

事の顛末はこうである。

夏になったので旅がしたい。これは人間としてごく自然な感情と言える。
行き先について考えた時、真っ先に思いついたのは九州制覇だった。

前回の「紀伊半島巡礼の旅」を終えた時点で、全都道府県47のうち、未踏だったのは9県。
沖縄、福井、茨城、そして九州6県だ。

そう、2012年の「西日本制覇」で福岡に立ち寄った以外、九州は全くの未踏だったのだ。
つまり、九州をぐるっと回れば一気に稼げるということだ。
稼げるって言い方は味気ない気もするが、まぁこれだけフラフラしてりゃあ、一日も早く制覇したくもなるのが人情というものである。

しかしやっぱり夏なので、北海道も行きたいわけである。
行けたとしたら、北海道上陸はこれで3年連続になる。ずいぶん贅沢な話だ。
九州と北海道か~方向が正反対だな~どっちにしようかな~…
と最後まで決めあぐねた結果、「考えるの面倒だし、じゃあもう両方やっちゃおうか…」ということで。
今回は、

枕崎➡稚内
鉄道
日本縦断
3,000キロ

です!!!

ちなみに枕崎はここ。


稚内はここ。

遠いなあ…

「枕崎」「稚内」で検索すると、青春18きっぷの利用期間である5日間でちょうど縦断できる、という情報もあったのだが、いやいや、そんなもんでは味気がない。
今までの最長記録に並ぶ二週間ぐらい…いや、一ヶ月やっちまおう。

準備に関するあれこれは昔のブログに書いてあり、転載するのもめんどいので興味あったら読んでみて下さい。

今回の旅のポイントは4つ。
1.まずは九州に飛行機で飛び立ち、車でグルリと観光する。
2.日本最南端のJR駅、枕崎駅と西大山駅に立ち寄る。
3.既に訪れた地方はカットしつつ、未回収の福井を通る。
4.日本海側を北上し、稚内・宗谷岬を目指す。

うむ、実にスケールの大きい旅である。(所詮国内じゃんという批判はNG)

出発時点ではこれぐらいしか決まっていなかったのだが、結果的にはこういう感じのルートの旅になった。


更に今回の旅はボリュームもさることながら、今までと大きく違う要素がある。
なんと友達を連れてきてしまった。
彼は第一部の九州編だけ行動をともにするユウキ君(仮名)である。
厳密には友達の友達なのでメチャクチャ親しいわけではないが、休みも合ったし、こういう旅行は一度やってみたかったということなので、連れて行くことにした。ちなみに無職ではない。

何より、二人いるとレンタカーが使えるのだ。金銭的に。
残念ながら免許は持っていないらしいが、料金をワリカンできるというのは大きい。
JR九州は日本で最も過酷と言われるほど本数が少ないらしいので、車は必須。
実に頼もしい相棒である。金銭的に。
飛行機なんかも慣れていないのでパシャパシャ撮ってる。かわいい。
今回も最初は飛行機で一気にワープする。
成田空港から福岡空港まで色々込みで5600円だ。さすがジェットスター。
ただしジェットスターは座席がほぼ直角なのがデメリット。国内便でしか耐えられん…
2015年から、大部分のLCCのゲートが、第2ターミナルから第3ターミナルへ移動した。
駅としては「空港第2ビル」で変わらないのだが、移動手段は第2ターミナルから徒歩かシャトルバスになる。
順路はわかりやすいが、徒歩だと10分程度はかかるので、重い荷物などを持っている場合は注意が必要だ。
今回も自転車を持ってきたのだが、リニューアルしたので持ち運びには支障はない。
新しいチャリについては別記事で。
行きにはバッチリ富士山が見えた。
ちゃんと右側の席を取っておいてよかった。ユウキも大興奮の様子でカメラを構えている。
こらぁ今回の旅も幸先がいいな。
夕方、福岡空港に到着。
福岡県は2012年の西日本編以来だ。もう3年になるのか。
成田やら千歳と違い、ビルのそびえ立つ都心に向かって着陸していくので、少々焦った。
福岡空港からは地下鉄が出ているが、そこから博多まではなんと二駅。
なるほど、ビル群に向かって飛行機が突っ込んでいくわけである。
時すでに18時なので、天神地下街を通り抜け、今夜の宿へと向かう。
照明や天井、壁の色がかなり気取っているが、道は狭くて歩けたものではない。
こっちは大荷物だし、ちょうど帰宅ラッシュの時間帯なので流れに乗るのに必死である。
今回は珍しく二人なのでゲストハウスに泊まるわけにもいかない。
不慣れな普通のツインルームを予約し、早々にチェックイン。
ホテル福岡アルティ・インは地下街からのアクセスも良い。
ツインなら二人で7000円と格安である。
初日からこんないい宿たぁ幸先がいいな…

ウワーーーーーーーッッッッッッッ
俺の幸先がーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッ
てめえ何やってんだーーーッッッ
切れた靴紐を無理やり結ばせ、夕食へと向かう。
天神といえば屋台街で有名らしい。ここからなら徒歩圏内だ。
二人とも酒は飲まないが、メシも十分に食えるという話だ。
小金ちゃんは親不孝通りの外れにある。
行ったときには既に6人ほどが並んでいたが、回転は悪くなさそうである。
列の後ろにつくと、前の客から鉛筆とオーダー用紙が回される。なるほど実に効率的である。
屋台の大きさはそこそこだが、厨房を取り囲むようにして席が配置されているので、キャパそのものは小さくない。
とは言え、椅子も机もかなりの狭さなので、屋台慣れしていないと痛い目を見る。俺は屋台慣れしてない。
ようやく着席すると、隣の客とケツが完全に密着している状態である。ケツは構わないが肘の置き所がない。
ということで名物の焼きラーメン。
見た目と食感は、とろみのあるカップ焼きそばという感じだ。
これが味が濃く、しっかりと美味い。酒が飲めないのでコーラが進む。
隣のカップルが食べていたどて焼きも気になったので注文。
牛すじの煮込みにワサビが良く合う。
その流れで、隣のカップルと仲良くなった。肉をシェアしつつ、身の上話になる。
なんでも二人は結婚したばかりで、抽選でツアーが当たったため仕事を休んで東京から来たらしい。
その当選したのが「或る列車」という豪華列車での10日間ツアーらしい。そんなもんが抽選で当たるのか…羨ましい。
長崎は旨いものが多いので太るとか、SL人吉は外せないとか、そういう話を聞くことが出来た。
ユウキはこういうのが苦手らしくだいたい相槌を打つか黙っていた。
親不孝通りは昔、大学受験予備校と遊び場が混在していたことからその名がついたという。
たしかに今も飲食店は多いが、「昔は栄えた」というイメージの方が先行する。
一時期は「親"富"孝通り」という名称に変更され、つい最近もとに戻ったそうだが、こういう無意味な当て字はあんまり好きじゃない。
どっかのラーメン屋で"商売"を"笑売"と表記していて目眩がしたことがあるのを思い出した。
もちろんホテルにもシャワーはあったが、やっぱり温泉や銭湯が好きだ。
ネットで調べると近所に「都湯」という銭湯があった。
昔ながらで安い。旅の締めくくりはやっぱり風呂が良い。
23時、早めの就寝。

しかし、旅の始まりのワクワクとは裏腹に、窓の外は次第に不穏な雰囲気を醸し出し…

大船1210-1353空港第2ビル
成田空港1535-1745福岡空港

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